愛知県の地域考察part6~三河~
こんばんは。オグティーです。
愛知県の地域考察について、最終回です。今回は三河を考察したいと思います。
三河地区はトヨタ系の工場を多く抱えており、日本屈指の工業地帯です。
工場における労働者としてブラジル人をはじめとした外国人が多く住んでいたりもします。
また、平野部はまだまだ農地も多くあり、北東部は岐阜県や長野県にも隣接した山間部を抱えています。
西三河については豊田市・みよし市・岡崎市・刈谷市・知立市・安城市・高浜市・碧南市・西尾市・幸田町の9市1町で構成されています。
東三河については豊橋市・田原市・豊川市・蒲郡市・新城市・東栄町・設楽町・豊根村5市2町1村で構成されています。
それでは、それぞれの市町村について考察していきたいと思います。
豊田市 人口約42.4万人
名古屋市に次ぐ人口第2位の都市で、言わずと知れたトヨタ自動車のおひざ元です。工業集荷学区が日本一の市です。企業名が由来となっている珍しい市で、拳母市から改称された経緯があります。
平成の大合併の結果工場を多く抱える平地だけでなく三河の山間部まで市域となり、面積が愛知県最大となりました。足助の香嵐渓も抱えています。
ちなみに市街地については豊橋や岡崎に比べるとイマイチ小さい感じがします。やはりメインは工業なのでその影響なのでしょう。
みよし市 人口約6.2万人
名古屋の東部地域も近く、名古屋や豊田のベッドタウンとなっている住宅地です。と言いつつトヨタ自動車三好工場もありますが。
ちなみに市名が平仮名なのは、既に徳島県に三好市があるからです。向こうは徳島の山奥にあるので都市的性格が全然違うんですけどね・・・
岡崎市 人口約38.6万人
名古屋、豊田に次ぐ愛知県第3位の人口を有しています。そして現在でも比較的大幅な増加が続いています。西三河有数の商業地域でもあり、豊田に比べると非常に駅前がにぎやかです。
そして八丁味噌の産地であるほか、徳川家康の出身地である岡崎城があることでも知られています。
刈谷市 人口約15.1万人
トヨタグループの企業本社が数多くある完全な企業城下町です。トヨタ系の会社を就活で多く受けた人たちにとってはかなりお世話になったことでしょう。実は工場がにぎわっている割には中心部の賑わいはそうでもなかったりします。
知立市 人口約7.1万人
刈谷と安城の間に挟まれた小さな市です。国道や名鉄が多く交差する交通拠点です。大あんまきが名物となっています。
現在知立駅は高架化工事で結構ごちゃごちゃしています。
余談ですが知立駅近くにあるピアゴ知立店は築40年以上経っているのにいまだ現役である貴重なユニー店舗です。
安城市 人口約18.7万人
かつては農業が盛んで日本のデンマークと呼ばれていました。現在は農業が衰退傾向である一方、ほかの三河の都市の例に漏れず自動車工業が発展しています。また人口も安定して増加を続けています。現在はデンパークが有名な観光地となっています。
高浜市 人口約4.8万人
知多半島の隣に位置する臨海工業地域です。人口規模が小さく周辺に比べ地味な感じは否めませんが、自動車工業や瓦の生産も行われています。
碧南市 人口約7.2万人
臨海工業地域であるほか、火力発電所があります。周辺地域に比べ早くから発展しましたが三河では珍しく近年人口減少気味です。臨海部の公園でポケモンGOをやったことがあります。
西尾市 人口16.9万人
三河の小京都として西尾場跡地を中心とした城下町を抱えており、西尾茶の生産が有名となっています。沿岸部ではウナギの養殖もおこなわれていたり、海水浴場や愛知こどもの国、佐久島といった観光資源も有しています。
幸田町 人口約4.1万人
西三河唯一の町でありますが、ここでも工業団地を誘致しており財力が高いため合併せずに現状維持している町です。果実の生産も多く行われています。ちなみに私はここで幸田駅から降りたことはありません。
豊橋市 人口約37.2万人
東三河の中心都市であり、かつては名古屋市に次ぐ人口を長年保持していましたが最近5位にまで後退しました。
しかし東三河の中心だけに市街地は豊田や岡崎以上に発展しており、豊橋鉄道の市電も走っています。
自動車などの工業もおこなわれていますが、市南部を中心にキャベツなどの野菜の農業生産も盛んにおこなわれています。
有名なグルメはカレーうどんやヤマサのちくわです。
田原市 人口約6.1万人
渥美半島の大半の部分を占める市です。野菜や電照菊などの農業生産が盛んで日本一の農業生産額を誇っています。またトヨタ自動車の工場もあるので一定の工業生産額もあります。
伊良湖などの海水浴場やリゾートもよく整備されており、サーフィンスポットでもあります。
豊川市 人口約18.3万人
豊川稲荷を中心に発展している歴史ある都市です。いなり寿司や油揚げは名産です。
合併により沿岸部もあり多彩な光景となりました。国道沿いは商業施設が発展しており人口減少傾向の東三河においては、微増ではありますが唯一近年でも人口増加があります。
蒲郡市 人口約8万人
愛知屈指の観光地であり、三谷温泉など複数の温泉街、蒲郡競艇、テーマパークのラグーナ蒲郡などリゾート地域にもなっています。名産は温暖な気候を生かした蒲郡ミカンです。
新城市 人口約4.5万人
三河の産地への玄関口となっており、豊橋から飯田線を進んでいくとここから一気に山深くなっていきます。山林が多く都市部へのアクセスが遠いせいか愛知県の市の中でもトップクラスの人口減少率です。長篠の戦が開かれた長篠城があるほか、五平餅などが名産です。毎月第4日曜日に軽トラ市が行われており、訪問した時は開催している現場に遭遇しました。
この辺に関しては訪問経験もなく、詳しいことが全然わかりません。当然高齢化は著しく進行しています。かつては富山村という日本一人口の少ない村もありました。
これでようやく、愛知県についての地域紹介が終わりました。